偽物の恋をきみにあげる【完】
次は何を質問しようか。
「そうだ。ねえ、コタローくんのペンネームの由来ってなあに?」
『ペンネーム? あー、本名をいじくりましたね』
「へえ、私もー」
そう返しながら、ふと今朝のインテリイケメン課長、喜多野幸太郎の顔が浮かんだ。
いや、まさかね。
「ねえ、コタローくんて眼鏡かけてる?」
『メガネ? 唐突ですね。普段はかけないけど、仕事中はかけてますよ』
「そうなんだ」
『つーちゃん、もしかしてメガネ男子好き?』
「いや、そんなことは(笑) ただ聞いただけ」
仕事中はかけてるのか。
……いや、だからなんだと言うのだ。
日本の眼鏡人口を舐めてはいけない。
うちの職場なんて、半数が眼鏡だ。
だいたい、コタローくんが同じ会社でその上私と同じ部署に勤務になるなんて、そんな偶然はほぼほぼ起こり得ない。
もしあんなにイケメンだったら、勿論願ったり叶ったりだけれど。
そんな宝くじに当たるような確率を引くほど、私は強運の持ち主ではないのだ。
「そうだ。ねえ、コタローくんのペンネームの由来ってなあに?」
『ペンネーム? あー、本名をいじくりましたね』
「へえ、私もー」
そう返しながら、ふと今朝のインテリイケメン課長、喜多野幸太郎の顔が浮かんだ。
いや、まさかね。
「ねえ、コタローくんて眼鏡かけてる?」
『メガネ? 唐突ですね。普段はかけないけど、仕事中はかけてますよ』
「そうなんだ」
『つーちゃん、もしかしてメガネ男子好き?』
「いや、そんなことは(笑) ただ聞いただけ」
仕事中はかけてるのか。
……いや、だからなんだと言うのだ。
日本の眼鏡人口を舐めてはいけない。
うちの職場なんて、半数が眼鏡だ。
だいたい、コタローくんが同じ会社でその上私と同じ部署に勤務になるなんて、そんな偶然はほぼほぼ起こり得ない。
もしあんなにイケメンだったら、勿論願ったり叶ったりだけれど。
そんな宝くじに当たるような確率を引くほど、私は強運の持ち主ではないのだ。