偽物の恋をきみにあげる【完】
*****

あれ以来、大雅からの連絡は一切ない。

私も勿論、連絡なんかしない。

でも、連絡が来ようが来まいが、どちらでもよかった。

セフレだとはっきりした以上、そこに余計な感情は無用だから、もうどちらでもいい。

連絡が来れば会うし、会ってセックスしてばいばいする。

来なければ、それはただ、私達の関係が終わったというだけ。

私達は、恋愛関係ではないのだ。

終わりに言葉は必要ない。

まあ、私的には終わったと踏んでいる。

私は大雅を失うと、残念ながら夜のお相手がいなくなってしまうが、大雅は超がつくほどのイケメンだ、相手なんていっぱいいるだろう。

私のカラダがよっぽどの極上品でもない限り、私に拘る必要なんてないのだ。

だから私は、大雅と再会したのは何かの夢だったと思うようにして、いつも通りの生活を送る。

朝起きて、仕事して、帰って、小説を書いて、11時になったらコタローくんとお喋りする。

ウミちゃんやサユユもいてくれる。

私は大丈夫、幸せだ。

大雅がいなくても、私は満たされている。
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