あの日勇気がなかった私たちは~卒業の日~
「まあね、付き合ってるよ」
「えっ、いつからいつから?」
新藤は恋愛話が大好きなことで有名だ。きっとここ最近知りたくて仕方がなかったのだろう。
「文化祭の後夜祭で告られて、そこからかな」
現に新藤の目はキラキラと輝いている。いや、俺にはギラギラしているようにみえる。
「一緒に帰ったりしないの?」
「杏奈の塾がないときはね」
桜庭さんをみるとなにかを考えているようだが、恋バナとは関係なさそうだ。
本当に恋バナが苦手なんだな、いやもしかすると興味がそもそもないのかも。
「そっかそっか、付き合っていたんだ。いいな、文化祭明けからカップル増えたよねうちの学年。私も彼氏ほしいなあ」
確かにカップルは増えた。きっとクリスマスに一人になりたくない、または高校三年間で一人も恋人がいないといううのを避けたいのだろう。
「ちょっと私トイレ行ってくるー」
そう告げて新藤が教室を出て行く。
新藤がいなくなった途端沈黙が教室を包む。
突然話したことのない男子と二人きりにされて桜庭さんは焦っているようだ。
「そういえば桜庭さんの恋愛って全然聞かないよね。桜庭さんを好きな人はたまに聞くけど桜庭さんは好きな人いないの?」
初めての会話が恋愛なんてなれなれしすぎたかな。
「えっと、私好きとか恋愛とかあんまりわからなくて・・・」
「えっ、いつからいつから?」
新藤は恋愛話が大好きなことで有名だ。きっとここ最近知りたくて仕方がなかったのだろう。
「文化祭の後夜祭で告られて、そこからかな」
現に新藤の目はキラキラと輝いている。いや、俺にはギラギラしているようにみえる。
「一緒に帰ったりしないの?」
「杏奈の塾がないときはね」
桜庭さんをみるとなにかを考えているようだが、恋バナとは関係なさそうだ。
本当に恋バナが苦手なんだな、いやもしかすると興味がそもそもないのかも。
「そっかそっか、付き合っていたんだ。いいな、文化祭明けからカップル増えたよねうちの学年。私も彼氏ほしいなあ」
確かにカップルは増えた。きっとクリスマスに一人になりたくない、または高校三年間で一人も恋人がいないといううのを避けたいのだろう。
「ちょっと私トイレ行ってくるー」
そう告げて新藤が教室を出て行く。
新藤がいなくなった途端沈黙が教室を包む。
突然話したことのない男子と二人きりにされて桜庭さんは焦っているようだ。
「そういえば桜庭さんの恋愛って全然聞かないよね。桜庭さんを好きな人はたまに聞くけど桜庭さんは好きな人いないの?」
初めての会話が恋愛なんてなれなれしすぎたかな。
「えっと、私好きとか恋愛とかあんまりわからなくて・・・」