あの日勇気がなかった私たちは~卒業の日~
パートでの最後の時間を過ごしたあと、私と莉子は教室に戻った。

莉子はパートの後輩から色紙をもらったらしい。とても嬉しそうだ。


「なんだかんだで充実した部活だったね」

「うん、いろいろなことがあったけど入ってよかった」

沢山の問題に直面し、みんなで協力して、時にはぶつかって。そんな三年間で得たものは大きい。きっとこれからの人生に役立つはずだ。



教室に戻るとまだクラスの三分の二が残っていた。
他の人はもう帰ったのだろうか?

「私、クラスに戻るね」

「ああ、うんまたあとでね莉子」

自分の教室へと戻る莉子を見送ったあと、自分も教室に入った。


「愛ーただいまー」

「あ、澪おかえりー。ちょうど今連絡しようと思ったの」

どうやら今教室にいない子は、隣のクラスや部活にいっているらしくまだ帰ってはいないみたい。
だから今からみんなを呼んで集合写真を撮るんだって。


「はーーい!写真撮るからみんな並んで!」

学級委員長の田中くんの声でみんなが並ぶ。
一ノ瀬くんの横を取り合っている女子がいるのはいつものこと。気にしないでおこう・・・

いや、でも今日告白なんてできるのだろうか・・・きっと沢山の女子が告白するはずだし。
なんか、突然緊張してきた。
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