溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
ダメ、行かないで。
季節が巡り、気付けば秋。

あれから半年以上が過ぎていた。

端から見たらなんてことない出来事が、いまだ消えずに居座ってる。

「東雲さん、領収書出してくださいねー」

「東雲、明日の裁判勝てそうか?」

「あ、東雲さん、本日のスケジュールなんですけど、、、」


"東雲"

このワードがあちこちから飛び交うたびに、チクチクと刺されて自由を奪われていく感覚。

半年以上もたつのに、ゼロになるどころか日に日に増すばかり。

過敏に反応する自分がもういい加減ウンザリしてきた。

何なんだろう。

考えたくもないのに。

嫌というほど、神経が侵されて隅々まで支配されてる。

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