溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
たまには飲みにでも行こうかな。

そう思って適当に入ったお店。

威勢のいい声で歓迎され、一人だった私はカウンター席に座るべく奥へと歩を進めた

「楢岡?」

呼ばれた方へ視線を渡すと、そこにいたのは東雲さんと、、、見知らぬ綺麗な女性。

「、、、お疲れ様です。」

「お疲れ。一人か?」

「はい。じゃあ、ごゆっくり」

一緒にいた女性に軽く会釈をし、帰りたい本音を隠して、カウンター席へ腰をおろした。

なんで会うかなー、、、

しかも、女性と一緒とか。

鋭利な刃物でグリグリと抉られるような心情。

今の私には何よりも耐え難い状況他ない。

もう、さっさと飲んで食べて帰ろう。

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