俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」
「リーバスは、いつも仲良くしている子たちのまとめ役という立場にいましたね〜」

「ああ、わかります!対策本部でも議長を務めていますし!しっかりしているから頼っちゃうんですよね〜」

紅茶を飲みながら、ゆったりと話は続く。

「問題行動を自ら起こすような子ではありませんでしたよ。まあ、仲間に引きずられて無断外出をしたことはありますが…」

苦笑しながらモリーさんが言う。なんか、意外だった。

「へえ〜。リーバスがそんなことしたんですか。なんか意外です!相手を力ずくでも止めそうな人なのに…」

そう私が言うと、モリーさんは「オホホ」と上品に笑う。

「今はどうか知りませんが、昔はリーバスより女の子の友達の方が強かったんですよ。逆らえなかったんでしょうねぇ」

女の子……ロビンさんのことか。リーバスが見せてくれた写真を思い出す。

リーバスに仲のいい女の子がいたなんて、正直驚いた。なんか胸の中がモヤモヤしたし。

私は大人になったリーバスしか知らないけど、その子は幼い頃はずっと一緒にいて、きっと無邪気なリーバスを知っている。それが何となく悔しい。……会ったこともない人に嫉妬なんて、私って嫌な女だなぁ。

「リーバスは元気にしていますか?たまに顔を出してくれる子はいるんですが、リーバスは一度も顔を出してくれないので…」
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