俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「上」
俺より年下で、さらに一度もあったこともないというのに、なぜ睨まれなければならないんだ。それに、なぜ護衛も付けずにノール国から遠く離れたドリス国に来たんだ?
疑問に思ったので、ぶつけてみることにした。
「なぜ、私をさっきから睨むのですか?私たちは…その…初対面ですよね?」
すると、フィリップはうつむき何かを呟き始めた。
「…………しろ」
「えっ?」
「…………しろ」
「な、何ですか?」
「お前のいた孤児院に案内しろと言っているんだ!!」
顔を真っ赤にしながら、フィリップは大声で叫ぶ。
「一体なぜですか?」
戸惑い訊ねる俺に、フィリップはそっぽを向く。これがアレックスあたりなら叩いているのだが、相手が相手だ。
俺は「こちらです」と言って歩き出した。すると、半歩後ろをフィリップは付いてくる。
何度か疑問に思ったことを質問したが、フィリップは無視して歩くだけだ。かなり、腹が立った。
同じ王族だが、クリスタルとは大違いだ。クリスタルは絶対に人の話を無視したりはしない。どんな人であっても話を聞き、一緒に考えたり、楽しんだりする。
こんな奴のものにならなくてよかったと、俺は心の底から思った。
疑問に思ったので、ぶつけてみることにした。
「なぜ、私をさっきから睨むのですか?私たちは…その…初対面ですよね?」
すると、フィリップはうつむき何かを呟き始めた。
「…………しろ」
「えっ?」
「…………しろ」
「な、何ですか?」
「お前のいた孤児院に案内しろと言っているんだ!!」
顔を真っ赤にしながら、フィリップは大声で叫ぶ。
「一体なぜですか?」
戸惑い訊ねる俺に、フィリップはそっぽを向く。これがアレックスあたりなら叩いているのだが、相手が相手だ。
俺は「こちらです」と言って歩き出した。すると、半歩後ろをフィリップは付いてくる。
何度か疑問に思ったことを質問したが、フィリップは無視して歩くだけだ。かなり、腹が立った。
同じ王族だが、クリスタルとは大違いだ。クリスタルは絶対に人の話を無視したりはしない。どんな人であっても話を聞き、一緒に考えたり、楽しんだりする。
こんな奴のものにならなくてよかったと、俺は心の底から思った。