もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「これ、オーナーが得意の手作りケーキ」
「うわぁ、手作りってすごいね」
「あの人、料理ならなんでもできるから」
運ばれたチョコケーキは、とても綺麗な形をしていて、さらに見た目からして美味しそうだった。
オーナーのほうを見れば、にこっと満面の笑みを浮かべられた。
オーナーはどちらかといえば、少年に近い性格や表情をしているのかもしれない。
「うるさいだろ、あの人」
「えっ」
ぼそっと、私にしか聞こえないくらいの声の大きさで、健斗に話しかけられる。
「若いなって、思う」
「確かにな。あの人、中身は子供っぽいから」
平気で悪いことを言う健斗。