もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
ひとり俯き、健斗を見れないでいたら、ふと頭の上に大きな手が置かれた。
顔を上げると、健斗は優しい目つきで見つめてきて。
「もう大丈夫だから」
きっと私が怖がっていると思ったのだろう、優しい声音へと変わった。
「……うん、ありがとう」
これ以上、心配をかけさせないように私は笑って言葉を返す。
大丈夫。
私と健斗はただの友達関係だから。
それ以上でもそれ以下でもない、中途半端かもしれないけれど。
それでも健斗がそばにいてくれれば、それでいいと思う自分もいた。
「じゃあ行くか」
「そうだね、いつもより時間遅くなっちゃったし」
その原因は私なのだけれど……なんて思いつつ、私は健斗と並びながら図書室へと目指した。