もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
もちろん嬉しい、嬉しいけれど……なぜかさらに周りが騒ぎ出してしまう。
「で、でも命が……ですね」
「いや、逆だよ。俺のほうが危ないね」
「えっ」
「それに周りの視線は嫉妬の意味じゃないと思うけどな」
意味深に笑う光原先輩。
もちろん私に意味がわかるはずもなく。
嫉妬の意味じゃないのなら、大丈夫……なのかなと思い、結局光原先輩と隣に並んで歩いた。
それから教室に行くまで、周りからの視線は途絶えることはなく。
光原先輩とは2年の教室がある二階の階段まで一緒に行き、そこで挨拶をしてから私たちは別れた。