思いは海の底に沈む【完】
少し遠いから朝一で父を起こしバイクの後ろに乗せる



『しっかり掴まってね』

「お前バイクも乗れるのか」

『役作りで取った。父さんは?』

「何年か前に事故に遭って面取り」

『ははっ。そんなこともあるよ』






父と話す時間は楽しかった



一緒に作業してると必然と会話が増えてる

父と過ごすのは初めてだけど悪くはなかった






刑務所に着くと父さんが逃げようとする



『父さん、借金、返せなくなるけどいいの?』

「ぎくっ。…うぅ…」




何でも昔、少しお世話になってたらしい

お父さんって俺に無いこと何でもやってるな。
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