思いは海の底に沈む【完】
次に向かったのは母さんの所だった
順序は逆じゃないだろうか



母さんは何も言わなかった

流石に、俺や父さんにはあんな態度見せるけど柊さんは俺を母さんから奪った男だ。
不貞腐れてたが最終的には許可をくれた




あっという間に役所に行って婚約届けを書いた





『柊さん早いね…。まだいいんじゃない?』

「湊をものにしたときの計画を考える時間だけはありましたから」

『ハハ…ごめんね…。でもさ…。』

ここまでしっかり計画されると恐ろしささえ感じる
さすが切れ者の執事





『でも、俺この前やっと片付いたからあんまり、今は』

「…」

『だって、俺柊さんの事まだ全然知らないよ』

「それは私も一緒でしょう」

『なら尚更、余裕を持った方がいいよ。別れるかもしれないじゃん』

柊さんは眉をひそめる




「あり得ません。湊に悪い虫が付く前に何か形が欲しいです」

『悪い虫なんて付く?』

「怖いですか?」

『怖いよ。当たり前じゃん。
俺、ちょっと前まで男だったし
彼女もいたし、柊さんとは友達だったんだよ』

「…何も変わりませんよ。形があるだけです」

『…はぁ…。秒で離婚しても知らないからね』









手を繋いで婚約指輪を買いに行った
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