狼を甘くするためのレシピ〜*
 静か過ぎる。

 ケイはテレビもラジオもCDもかけない。

 心臓の音までケイに届いたらどうしようと視線を泳がせると、ロボット掃除機が目に留まる。

 部屋に入った時は既に電気はついていた。もしかするとコンピュータで管理されているとか、そういうことなのだろうか。

「あれ、なに? 加湿器?」

「ああ、あれは……」

 ケイがリモコンに手を伸ばすと部屋の電気が消えた。と、同時に、加湿器のような丸い形の物が光を放つ。

「うわっ」
 思わず驚きの声が漏れた。

 浮かび上がった花が、生き物のようにゆっくりと回る。

「何、これどうなってるの?」
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