狼を甘くするためのレシピ〜*
 ――これだ。

 この男の言葉は、いちいち胸を疼かせる。

 すかさず怒りマークを送り返したが、ケイが言う通りケイのベッドで枕を抱いて寝ている自分が目に浮かんで、本当にそうしてしまいそうな自分が怖くなった。

 ――もう、この心は止められないの? なんとかならないの?

 休憩を終えて店に戻った一時間後、助けてという心の叫びが届いたように、一人の親友が店に現れた。

「蘭々、飯に付き合え」

 救いの神は、店のオーナー氷室仁。 
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