狼を甘くするためのレシピ〜*
そして、空になった蘭々のグラスに、トクトクと音を立ててワインを注ぎながら考えた。
――仮にあの美人が部下として、出張から戻りたてのIT企業の社長が、部下にネックレスを贈る理由。
それもオフィスではなく、カフェで……。
その状況のどこかに、誤解が入る隙を探してみたが、うまくいかなかった。
――じゃあ仮に、あの美人が部下じゃないとしたら?
だめだ。その場合は、それこそ決定的ではないか。
さて、どうしたものかと唇を噛んだ衣夢は、ふと思い出す。
過去、蘭々は自分の恋人が、他の女と裸で絡み合っている現場を目撃する修羅場を乗り越えている。
――だもの大丈夫。
蘭々は弱くない。ネックレスくらい乗り越えられる。
親友を見つめながら、衣夢はとりあえず自分をそう納得させた。
――仮にあの美人が部下として、出張から戻りたてのIT企業の社長が、部下にネックレスを贈る理由。
それもオフィスではなく、カフェで……。
その状況のどこかに、誤解が入る隙を探してみたが、うまくいかなかった。
――じゃあ仮に、あの美人が部下じゃないとしたら?
だめだ。その場合は、それこそ決定的ではないか。
さて、どうしたものかと唇を噛んだ衣夢は、ふと思い出す。
過去、蘭々は自分の恋人が、他の女と裸で絡み合っている現場を目撃する修羅場を乗り越えている。
――だもの大丈夫。
蘭々は弱くない。ネックレスくらい乗り越えられる。
親友を見つめながら、衣夢はとりあえず自分をそう納得させた。