狼を甘くするためのレシピ〜*
「いらっしゃいませ」
「あら! コウ、会長、いらっしゃい」
まもなく蘭々が勤務時間を終える頃、現れたのは蘭々の親友、西園寺洸と彼の秘書鈴木だった。
会長と呼ばれて、彼は困った顔をする。
つい最近まで、蘭々は鈴木のことを生徒会長と呼んでいた。
彼が青扇学園の伝説の生徒会長だからだが、さすがにいつまでもそうは呼べないので、会長と短くなった。
本人はどうやら気に入らないようで『何かほかの呼び名で』と懇願してくるが今のところ他に浮かばないので仕方がなかった。
「ようやく来れたよ」華のように、洸が微笑む。
「仕事の帰り?」
「ああ、蘭々もそろそろ仕事が終わりだよね。この後三人で一緒に食事でもしないか?」
「オッケー。じゃあその前に。今日は何かお探しですか? 可愛い恋人にプレゼントかしら?」
まあね、と笑った洸は「今日はとりあえず、パーティ用のネックレスとイヤリングのセットがほしいんだ」と言う。
「お任せてくださいお客さま。どうぞあちらにお座りになって」
「あら! コウ、会長、いらっしゃい」
まもなく蘭々が勤務時間を終える頃、現れたのは蘭々の親友、西園寺洸と彼の秘書鈴木だった。
会長と呼ばれて、彼は困った顔をする。
つい最近まで、蘭々は鈴木のことを生徒会長と呼んでいた。
彼が青扇学園の伝説の生徒会長だからだが、さすがにいつまでもそうは呼べないので、会長と短くなった。
本人はどうやら気に入らないようで『何かほかの呼び名で』と懇願してくるが今のところ他に浮かばないので仕方がなかった。
「ようやく来れたよ」華のように、洸が微笑む。
「仕事の帰り?」
「ああ、蘭々もそろそろ仕事が終わりだよね。この後三人で一緒に食事でもしないか?」
「オッケー。じゃあその前に。今日は何かお探しですか? 可愛い恋人にプレゼントかしら?」
まあね、と笑った洸は「今日はとりあえず、パーティ用のネックレスとイヤリングのセットがほしいんだ」と言う。
「お任せてくださいお客さま。どうぞあちらにお座りになって」