グリーンピアト物語~地底の皇女と地上の皇子~
 照れてしまって、ミネバは顔を背けて俯いた。

「このくらいは許してくれるよね? ちゃんと、エネルギー交換はしたいからね」

 どう答えていいのか分からず、ミネバは困ってしまった。



「あ、お爺ちゃん」
 

 遠くから聞こえてきた声に、ランフルクは振り向いた。


「お爺ちゃん、ここにいたの? あれ? おばあ様も一緒だったんだ」

 5年たって10歳になったジックニーは、背が伸びて現在160センチになった。

 マロンディスに似ていた顔立ちが、最近ではランフルクに似て来たと言われている。

 相変わらず可愛い男の子である。

「あれ? おばあ様どうしたの? 顔が赤いよ」

「な、あんでもありません」

 平然を装い答えるミネバ。



「おーい、ジックニー」

「あ、父さんと母さんも来たよ」


 マロンディスとシルビアがやって来た。

 マロンディスとシルビアの間に、3年前に3人目の子供が産まれた。 

 男の子で名前はサフィーネとつけられた。

 パティーナの生まれ変わりのように、そっくりな顔立ちをしている。

 瞳の色はマロンディスと同じである。

 3歳になったばかりのサフィーネを抱っこしているマロンディス。

 その隣にいるシルビアは、長い髪をバッサリ切ってボブヘヤーにしている。


「あ、サフィーネ」

 ランフルクはマロンディスに歩み寄ると、腕の中からサフィーネを抱き上げた。

 ランフルクに抱き上げられると、サフィーネはとてもご機嫌である。

「サフィーネは、お爺ちゃんが大好きなのね。とってもご機嫌だわ」

「俺もよく、小さい頃は父さんにああやって抱っこしてもらったり、肩車してもらうことが大好きだったよ。いつも見られない景色が見えるからな」


 地底に移り住んだマロンディス達は家族も増えて、とても幸せに暮らしている。





 
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