大嫌いの裏側で恋をする

「……別に、いい」
「女からなら出てあげたら~? 自分が溜まってる時にはホイホイ電話出て会いに行くクセになぁ」
「え! そうなんですか、そんな感じなんですか!?」

喰いついた私に、秋田さんが大きく頷く。

「そうだよ、俺と飲んで帰る時とかね~? しょっちゅう女の子呼び出して」
「うわぁ……」
「持ち帰るもんな」
「うわあぁぁぁあ……女の敵め」

ちょっと前まで、クズだ! って笑えたのにな。
今は、なんか。
引きつった笑顔しかできないから。
もうちょっと余裕のある女スキル、欲しい。

「秋田さん、アンタな」
「高瀬くん、俺石川ちゃんと飲みたかったの。 ほらほら電話くらい出てこいよ」

いきなりちょっと、秋田さんの口調が強くなって、声が低くなる。

「……相変わらず食えない男っすね、アンタ」
「だってね~、俺、結構あの件で頑張ったよ、高瀬くんより」

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