大嫌いの裏側で恋をする

うちの女の子たち、とは。
彼の課の事務の女の子たちだろう。
そういえば、暇で男性陣が出払ってる時に話したような気もする。
……会社の電話で。

「そうですか」
「なかなか折れてくれないとこも、興味湧くんだよね」
「それは、どうも」

腰に手を回され、更に密着される。
その手が、腰よりも少し上を撫でるように上がってきて。

いやいや、ちょっと待って?
胸、胸に当たってない?
……胸、言うほどないけど。

借りもあれば、別会社の目上の人。
何をどこまで言っていいのかお酒の入った頭ではよくわからない。

「どう? 高瀬くんなんて置いといてさ」
「えっと、ちなみに、どうっていうのは、何を」

とぼけると、またビールを注がれる。
まだ暑いしビールは美味しいんだけど。
今日の立場的にそんなに飲んだくれたくないのに、注がれると断れない。

とりあえず、飲む。
頭が、熱い。

「今日は、2人でもっとゆっくりしない?」
「…………えーっと」

多分、私酔ってきてるけど。
さすがに、これはわかるよ。

めっっちゃ、誘われてる!!

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