大嫌いの裏側で恋をする
笑顔に対し、無言の高瀬さん。
会話が途切れたのをキッカケにフロア中が、どっと騒ぎ始めたけど。
そんな中私の記憶は、ある夜と繋がり始めてく。
男の腕に胸を、ぎゅうぎゅう押し付けてる、このポーズ。
「……あ、ああ!? 高瀬さんの彼女!?」
そうだ、あの夜。
私が悠介にフラれた夜。
高瀬さんとイチャイチャしてた、
あの人じゃないだろうか。
叫んだ私に対して。
2人の声が重なり、返ってきた。
「おいコラ待て違うつったろ、前も」
「うーわぁ、最悪、アンタあの時の女でしょ~、かなり覚えてるんだけど~」
多分、めちゃくちゃ間抜けに口を開けて私は間宮……さんと、高瀬さんを眺める。
「なんだ!? 石川と高瀬! あと美人ちゃん!お前らなんだ! 知り合いか!!!」
美人ちゃんて……。
ああ、課長の声が頭に響いて。
そのせいで頭痛がするのか。
それとも状況についていけてないからなのか。
とりあえず頭が痛くなってきた。