大嫌いの裏側で恋をする
「俺からはねーよ。 お前は石川と田代さんの補助だろ? 俺じゃなくて石川に聞けって何回言えば理解すんだよ」
「えええ〜、だってぇ石川さんの指示ってわかりにくいんだもん〜」
なんだって?
ってか、この3日間なにかと高瀬さんとか他の男性陣に仕事貰ってばっかりで私の事なんて無視してんじゃん??
「ったく、おい、石川」
「え! あ、は、はい!!」
突然隣にいた高瀬さんに呼ばれて声が裏返る。
「今注文書落ち着いてるか?」
「あ、はい、そんなに溜まってないです」
私の答えに頷いた後、間宮香織を押しのけながら高瀬さんがめんどくさそうな声を出す。
「今、こいつに何やらせてんだ?」
「あ、えっと……発注書印刷した後のダブルチェックと、落ち着いてたらシステム開発部から送られてきてるフォーマットに顧客名と単価の入力をお願いしてます」
「了解。 んで、間宮、今石川が言ったことの何が理解できてない?」
高瀬さんの問いに対して、ちょっとだけ間宮香織が黙り込む。
やがて。