陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
朝起きて、ふと頭をよぎる。


「あ、そっか…昨日…」


朔に…会うとか無理。向こうだって同じなはず、今日は1人で学校行こう。あんなことしといて、朔!って言えるわけない。

「はよ。」

って今日はなんで、うちにいるわけ?朔、なんのつもりなの…もう嫌、なんでこいつを好きなんだろうか、なんでこいつは人気なの?


「勝手に行くなよ。待ってやったんだし」


「頼んでないから。」


これだけ、かっこよければそりゃいいよね。何不自由なさそうだし。寄って来る女の子みんな可愛いもんね、羨ましいわほんと。


「お前さ。人の話くらい聞けよ」


「え?」


「え、じゃねぇよ。芽衣、キスじゃねぇからあれ。」


「じゃ何っていうの。」


朔の話を聞くと、片付けをしてる最中後ろを見てなかった朔が後輩女子にぶつかり後輩女子のつけてたピアスが取れて落ちたらしいどんなのか見るために近づいたら私が来たと。で、何も知らない私は勘違いしキスしてると思った。ということだったらしい恥ずかしくて朔の顔見れない。


「1人で勘違いして怒って逃げてったのはお前だってこと。わかる?」


その言い方、すごいムカつく。そうなるのもあんたが好きだからに決まってる、それだけなんだ。言えない私は、強がるようにいつものフリして


「余計なことする朔が悪いんじゃない。
誰だって見間違うさ、勘違いさせるようなことしたのはそっちなんだから。」


「芽衣は、なんでそこまでになる。」


「幼馴染として」


「そう、幼馴染としてね?ふぅん?俺が何しようと勝手だろ」


ダメ、やだ…こんなこと言いたいわけじゃない。も、今年はさらに関係が悪くなりそうだ
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