INFATUATOシンドローム 2
ボタンを押すとすぐに扉は開いた。
茉莉「はい、乗って!」
そう言って先に乗るよう進めてくれた
璃夢「あ、失礼します」
あれ?エレベーター乗る時って失礼しますって言わなきゃいけないんだっけ?まぁいっか。言っちゃったものは言っちゃったんだし
私と胡桃先輩が乗り、茉莉さんが扉の閉まるボタンを押して最上階であろう50というボタンを押した
うわぉ。ココ、50階建てのビルだったんだ…そりゃあ見上げたら首が痛いはずだよ
理緒「50階まで行くわけ?めっちゃ長いじゃん」
茉莉「仕方ないでしょ?そこが社長室になってるんだから」
理緒「50階まで上がるまで暇じゃん」
『どうしよっかな〜』と言った胡桃先輩は私を見て
ぷにぷに
璃夢「うゆ?」
理緒「ははっ『うゆ』だって〜何語?」
ぷにぷにぷに
璃夢「く、くりゅみ先輩!?」
何を思ったのか私を見たあとぷにぷにと私の頬を押して遊び始めた
理緒「ふはっ、ちゃんと言えてないよ?」
うぅ〜っ!誰のせいだと思ってるのよ!
私の反応が楽しいらしくぷにぷにと頬を押しまくる。
茉莉「……理緒が…笑ってる…?」
璃夢「えっ?」
囁き困惑を含んだ声が聞こえて茉莉さんを見てみると驚いた表情をしていた
なんでそんなにビックリしてるの?茉莉さんの呟いた言葉から考えると、胡桃先輩が笑ってることに対してビックリしてるみたいだけど…
ちらっと胡桃先輩を見てみると
理緒「ん?どうしたの?」
ニコニコ笑顔で質問された
…………胡桃先輩って基本笑顔だよね?
私には茉莉さんがビックリしてる理由が分からなかった。