INFATUATOシンドローム 2



ポーンッ

そんなことを考えてるウチにもう50階に着いたらしい

ありゃ、意外と早かったね。


茉莉「……あ、着いたみたいね。どうぞ、入って?」


エレベーターを降りるとそこは既に部屋の中だった

えっ!想像と違った!想像は、エレベーター降りたら大和さんの理事長室みたいな大きな扉があると思ってた


理緒「よし、姉貴。やるぞ」


茉莉「えぇ、すぐに準備するわ」


『やっぱり社長さんだもん。広い部屋だなぁ〜』と思って部屋を見回していると、後ろからそんな会話が聞こえた

……何をするの?私だけ知らないんだけど?ていうか、実は二人とも仲良いよね!?

仲良くない人達は協力なんてするわけないと私は思う。今の二人は息ピッタリだよ!


茉莉「二人とも、座って待ってて?すぐに来るから!」


ソファに座るように言った茉莉さんは、右奥側の部屋に入っていった


理緒「ハムスターちゃん、座らないの?」


璃夢「へっ?…あれ!?」


私の後ろにいたはずの胡桃先輩は既にソファに座ってくつろいでいた。

は、はや。いつアッチに行ったんだろう?


璃夢「そ、それじゃあ失礼します…」


そう言って私もソファに座らせてもらった。


ふぁっ

璃夢「っ」


こ、こりぇは!

ふぁふぁっ

す、ごい座り心地〜っ!なにこれ!なんでこんなにふわふわなの!?自分の体が沈んでるよ!?


璃夢「っ〜〜〜」


あ、これ生きててよかった。今凄い幸せっ!


理緒「クスッ」


はっ!!ココは天国じゃなかった!茉莉さんの社長室で胡桃先輩の前だった!!ややややや、やばい!なんて醜態晒してるんだ私!!

《羞恥心により語彙力アップ》


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