INFATUATOシンドローム 2
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ガチャ
大翔「オイ大和?璃夢はまだ…」
大翔はいつまで経っても璃夢が戻ってこないのを不思議に思って理事長室に入るが、そこには誰もいなかった。
大翔「あぁ?アイツらどこ行ったんだ?…アッチか?」
【アッチ】
それはキッチンやベッドのある部屋のこと。
いないとなるとその部屋だろうと思った大翔が部屋の扉を開けると…
ガチャ
大翔「大和?璃…」
璃夢「すぅ…すぅ…」
大和「ガーゴーガーグー」
大翔「……………はぁああああ!?」
仲良く寝ている二人の姿があった。しっかりと布団を被って…。
璃夢「うむぅ……んにゃ…いまのこえ…大翔しゃん?」
大翔の叫び声(?)で璃夢は目を覚ました。
何事かと思って起き上がろうとしたけど、何かが体を締め付けていて動けない
なんだろうと思って横を見てみると
璃夢「………大和さんだ…」
大和さんが私の体に巻きついているので、そりゃ動けるはずがない。
だけど、大和さんのおかげですごく身体が温まった気がする。
大翔「突っ込め!!!」
璃夢「え?」
大翔「お前仮にも年頃の…だろ?」
多分、年頃の女の子って言いたいんだと思う。寝起きにしては頭冴えてるね、私。
璃夢「だって大和さん、荘司さんと同い年だし…なんかどれかっていうとお父さん感?叔父さん感?強くて。」
うんうん。なんか安心するんだよね。
大翔「はぁ…とりあえず、もう夕方だぞ」
璃夢「………夕方!?」
ガバッ!!
大和「ん………璃夢ちゃん…?」
私が大きな声を出し、体を起こしたせいか大和さんが目を覚ましてしまった