INFATUATOシンドローム 2




璃夢「それじゃあおウチに帰ろうね!」


「うんっ!」


そして私は男の子を地面におろして、荷物を持った。

すると、荷物を持った反対側の手を男の子が握ってきた


「ぼくのおウチはこっちだよ!」


そう言って手をグイグイと引っ張って、家まで案内してくれた

可愛いなぁ、小さい子は。そして意外と力が強いのね。さすが男の子。


「ココだよ!」


璃夢「近っ!」


まだ20歩も歩いてなくない!?

見てみると、そこはカフェのようで看板には【Cafe Norn】と書いてあった

…………カフェ ノーン?


カランカランッ

「ただいまぁ〜!」


驚く私を他所にお店の中にどんどん進んでいく男の子。


「鉄彪(てとら)おかえりっ!ちゃんと行けた?」


「うん!!」


もしかして、この子の名前はテトラくんって言って、目の前にいる綺麗な女の人はお母さん?


「よかったわぁ…あら?鉄彪、そちらの方は?」


「あのね!すぐそこでね!たすけてくれたの!それで、トロピカルレンジャーくれて、ふくろかしてくれたの!」


「あらあら、そうなの?」


………さすがお母さん。今の脈絡のない言葉を理解できたみたい。



< 413 / 577 >

この作品をシェア

pagetop