INFATUATOシンドローム 2
「鉄彪を助けてくださりありがとうございます」
そう言って深々と頭をさげられた
璃夢「あぁ!いえいえ!そんな大したことじゃないのでどうか頭を上げてください!」
人として当たり前のことをしただけだから!それに助けたってほどのことじゃないし…。
「お礼と言ってはなんですが、ウチのコーヒーを飲んでいきませんか?」
ちょうど休憩しようと思ってたし、いいかもしれない!
璃夢「…じゃあ、お言葉に甘えて」
鉄彪「わぁーい!じゃあカウンターいこう!」
すると無邪気な笑顔で私の手を引っ張る鉄彪くん。
「鉄彪!迷惑かけちゃいけないよ!」
鉄彪「おねえさん…ぼくめいわく?」
お母さんに止められ、まるで捨てられた子犬のような顔で私を見上げる鉄彪くん
璃夢「っ、迷惑じゃないよ!カウンター席に座りたいと思ってたから」
なんかカッコイイよね、カウンター席って!
鉄彪「っっ」
そう言うと『パァアアア』っていう効果音が似合いそうな表情になった。
くっ、可愛いっ
鉄彪「いこいこっ!カウンター!」
そして鉄彪くんに案内されて、私はカウンター席に腰を下ろした