INFATUATOシンドローム 2



璃夢「休業するんですか!?」


思わず私は目の前でコーヒーを作る男性に問いかけてしまった


「…あぁ。そうなんだ。実は妻が妊娠していてね。」


妻……もしかしてこの男性が鉄彪くんのお母さんの旦那さん…つまり鉄彪くんのお父さん!?

鉄彪くんのお母さん、お腹が膨らんでるように見えたからもしかしたらと思ったけど、妊婦さんだったんだ…


「アルバイトを雇うってことも考えたが、こんな小さなカフェでバイトしてくれるような人もいないと思ってね」


も、もしかしてこれはっ!!アルバイトする人を求めていますね!!?

ほらっ!やっぱり休憩しようとしたお店がアルバイト募集してた!!

《棚ぼた的展開だ》


璃夢「あの!」


「ん?」


璃夢「もしよろしければ私を雇ってくれませんか!」


「えっ?」


璃夢「実は今日、アルバイト先を探してたんです!」


こんなにオシャレなカフェでバイトができたら絶対に楽しいよ!通う距離にしてもいい感じの距離だし!


「ほ、ほんとかい?」


璃夢「はい!」


「はぁっ!君は天使のような方だね!」

パシッ!


そう言った鉄彪くんのお父さんは私の手を取り、『ありがとう!お願いしてもいいかな!』と言った



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