INFATUATOシンドローム 2
聞いても『…まぁ知らなくていいこともある』って言われることもあれば『お前は奪われるより奪う側だからな、一応』って言われたりもする。
そして辞書は職務放棄するし…。
理緒「とにかくっ!俺がハムスターちゃんを守るから!!」
自分の中で収まりが付いたのか、そんなことを言い出した胡桃先輩。
守ってくれるのは有難いけど…。
璃夢「狙われてるのは僕じゃなくて妹なんですけど…」
理緒「あ……妹ちゃんも守る!!」
『あ』って言ったね。忘れてたね、その反応は。この話の始まりは私の妹が連れ去られそうになったことだから。
翼「因みにリンちゃんを狙ってるのは【恋情ストーカー】ってことで収まってるから」
昴「恋情ストーカー?なんじゃそりゃ」
由宇「うーん…多分、恋心から来るストーカー行為をする人のことかな。漢字的に」
やっぱり造語だから分からないよねと思っていると、有栖先輩は見事に当てて見せた
流石有栖先輩だ!賢いっ!…あ、別に星宮先輩が賢くないとか言ってるんじゃないんだよ!?
ま、まぁたまにコタちゃんを思い出させるけど…。
《つまるところ、バカに見えるということだ》
理緒「恋情ストーカー……ね……」
恋情ストーカーと聞いて、何故か胡桃先輩はいつか見たような冷たい目をしていた。