冷徹騎士団長の淑女教育
そこで、エリックが色っぽい視線をクレアに向けてくる。
「君は? 僕のパートナーになれてうれしい?」
クレアは、目を瞬いた。この人は、この期に及んで何を言い出すのだろう。
「何を言っているの? 私は、騙されてここに連れて来られているのよ。うれしいわけがないじゃない」
「じゃあ、正式な誘いを受けて来たなら、うれしいと思えてた?」
エリックの無邪気な問いに、クレアはすぐかぶりを振って否定した。
「いいえ」
「相変わらず、はっきり言うね。女性にこんなつれない態度をとられたのは、生まれて初めてだよ」
エリックは冗談交じりに言うと、ふと真顔になり声音を下げた。
「この際だから、もう一度忠告をしておくよ。アイヴァン・ジェイク・クロフォードが、君をそういう目で見ることはないよ」
アイヴァンの名前をはっきりと口に出されて、クレアはみるみる顔を赤らめた。ショックと恥ずかしさが混在している。
「前も言ったでしょう? それでもいいの」
「相変わらず、揺るがないね。そんなに彼が好き?」
クレアは、赤らんだ顔のまま小さく頷いた。
「君は? 僕のパートナーになれてうれしい?」
クレアは、目を瞬いた。この人は、この期に及んで何を言い出すのだろう。
「何を言っているの? 私は、騙されてここに連れて来られているのよ。うれしいわけがないじゃない」
「じゃあ、正式な誘いを受けて来たなら、うれしいと思えてた?」
エリックの無邪気な問いに、クレアはすぐかぶりを振って否定した。
「いいえ」
「相変わらず、はっきり言うね。女性にこんなつれない態度をとられたのは、生まれて初めてだよ」
エリックは冗談交じりに言うと、ふと真顔になり声音を下げた。
「この際だから、もう一度忠告をしておくよ。アイヴァン・ジェイク・クロフォードが、君をそういう目で見ることはないよ」
アイヴァンの名前をはっきりと口に出されて、クレアはみるみる顔を赤らめた。ショックと恥ずかしさが混在している。
「前も言ったでしょう? それでもいいの」
「相変わらず、揺るがないね。そんなに彼が好き?」
クレアは、赤らんだ顔のまま小さく頷いた。