冷徹騎士団長の淑女教育
ダグラスが現れたのかと思ったアイヴァンは、漆黒の瞳に殺気を漲らせながら振り返る。
だがそこに立っていたのは、どういうわけかエリックだった。
馬で疾走してきたのか、金色の髪は乱れ、彼にしては珍しい焦りの表情が浮かんでいる。
「クロフォード騎士団長、やはりここにいたか……」
アイヴァンは一瞬、彼もダグラスとグルなのかと考えた。王族を狙う危険分子として、フィッシャー家を常にマークしてきたからだ。だがエリックは、予想外のことを口にする。
「ベンからクレアの失踪を聞いた君が、動き出す頃だと思っていた。クレアはここにはいない。執務官長とともに馬車に乗り、アルメリアの郊外に向かっているのを見た」
アイヴァンは、すぐにエリックの前に迫り、必死の形相で問いただす。
「郊外の、どの方向だ!?」
クレアのことを想い冷静さを欠くあまり、エリックがフィッシャー大公家の嫡男であることは完全に頭から吹き飛んでいた。
「案内する。ついてきてくれ」
だがそこに立っていたのは、どういうわけかエリックだった。
馬で疾走してきたのか、金色の髪は乱れ、彼にしては珍しい焦りの表情が浮かんでいる。
「クロフォード騎士団長、やはりここにいたか……」
アイヴァンは一瞬、彼もダグラスとグルなのかと考えた。王族を狙う危険分子として、フィッシャー家を常にマークしてきたからだ。だがエリックは、予想外のことを口にする。
「ベンからクレアの失踪を聞いた君が、動き出す頃だと思っていた。クレアはここにはいない。執務官長とともに馬車に乗り、アルメリアの郊外に向かっているのを見た」
アイヴァンは、すぐにエリックの前に迫り、必死の形相で問いただす。
「郊外の、どの方向だ!?」
クレアのことを想い冷静さを欠くあまり、エリックがフィッシャー大公家の嫡男であることは完全に頭から吹き飛んでいた。
「案内する。ついてきてくれ」