約束~悲しみの先にある景色~
そうして車が動き出した直後、私はトユンさんの肩にもたれかかっていた。
本当は、トユンさんが私を抱き締める力を弱くした後、私はすぐさまトユンさんと山口さんに取り乱した事を謝り、蹴ったり叩いたりして少し靴跡のついてしまった車内を綺麗にしようとしたのだけれど、トユンさんの、
「楽にしてて良いよ、車汚したとかそんな変な心配要らないからね。ぜーんぶ山ちゃんが綺麗にしてくれるし!そもそもぜーんぜん汚れてないし!…それより、瀬奈ちゃん眠くない?あんなに泣いてたんだから家に着くまで目を瞑っておきなよ。俺の肩にもたれとけばなーんの心配もないよ!」
という少し早口めの言葉に、何も拒否することが出来ずに背中を押されてしまったのだ。
とはいえ、泣いた後だし、何よりアイドルの肩にもたれているという多大なる緊張感と幸福感で寝れるはずもなく。
私は、目を瞑っては3秒程で目を開け、また目を瞑っては3秒程で目を開け…、を繰り返していた。
それでも、私が静かになってほとんど動かなくなったからか、トユンさんは私が既に寝たと思ったらしく。
「…山ちゃん、もう瀬奈ちゃん寝ちゃったみたい。そりゃそうだよね、あんなに泣いてたもん」
小声で、山口さんに話し掛け始めた。
本当は、トユンさんが私を抱き締める力を弱くした後、私はすぐさまトユンさんと山口さんに取り乱した事を謝り、蹴ったり叩いたりして少し靴跡のついてしまった車内を綺麗にしようとしたのだけれど、トユンさんの、
「楽にしてて良いよ、車汚したとかそんな変な心配要らないからね。ぜーんぶ山ちゃんが綺麗にしてくれるし!そもそもぜーんぜん汚れてないし!…それより、瀬奈ちゃん眠くない?あんなに泣いてたんだから家に着くまで目を瞑っておきなよ。俺の肩にもたれとけばなーんの心配もないよ!」
という少し早口めの言葉に、何も拒否することが出来ずに背中を押されてしまったのだ。
とはいえ、泣いた後だし、何よりアイドルの肩にもたれているという多大なる緊張感と幸福感で寝れるはずもなく。
私は、目を瞑っては3秒程で目を開け、また目を瞑っては3秒程で目を開け…、を繰り返していた。
それでも、私が静かになってほとんど動かなくなったからか、トユンさんは私が既に寝たと思ったらしく。
「…山ちゃん、もう瀬奈ちゃん寝ちゃったみたい。そりゃそうだよね、あんなに泣いてたもん」
小声で、山口さんに話し掛け始めた。