約束~悲しみの先にある景色~
何だかんだいって、テーブルでパソコンを弄っていた人達も、
「ありがとうございましたー」
「またおいでねー」
と、フレンドリーに挨拶をしてくれて。
お客に対してそうやってフレンドリーに対応するお店は少ない気がするから、私は正直に感心しながら家方面の電車に乗りこんだ。
家に帰ると、既にトユンさんは帰宅していた。
「お帰り、瀬奈ちゃーん」
そうやって笑顔で出迎えてくれるのに、何となく前よりも硬い表情な気がするのは気のせいだろうか。
「あ、そうだそうだ。俺、今日の夜から仕事で居なくなるから!明日の夜?夕方?頃帰ってくる予定だから、把握宜しくねー」
何でこういう時にteaser撮影なんてあるんだろうねー、と、大袈裟にため息をついているトユンさんの表情は、その言葉と矛盾して凄く嬉しそうだった。
余程、仕事が楽しいのだろう。
(え、待って待って、マカロン…)
けれど、彼が仕事で明日居なくなるのなら、私がマカロンを渡すタイミングがなくなる。
夜に渡すのも何だか違う気がするし、だからと言ってトユンさんの仕事場まで押し掛けることも出来ない。
なら、今渡すのが1番ではないか。
と、一瞬で一番良い結論を導き出した私は。
「ありがとうございましたー」
「またおいでねー」
と、フレンドリーに挨拶をしてくれて。
お客に対してそうやってフレンドリーに対応するお店は少ない気がするから、私は正直に感心しながら家方面の電車に乗りこんだ。
家に帰ると、既にトユンさんは帰宅していた。
「お帰り、瀬奈ちゃーん」
そうやって笑顔で出迎えてくれるのに、何となく前よりも硬い表情な気がするのは気のせいだろうか。
「あ、そうだそうだ。俺、今日の夜から仕事で居なくなるから!明日の夜?夕方?頃帰ってくる予定だから、把握宜しくねー」
何でこういう時にteaser撮影なんてあるんだろうねー、と、大袈裟にため息をついているトユンさんの表情は、その言葉と矛盾して凄く嬉しそうだった。
余程、仕事が楽しいのだろう。
(え、待って待って、マカロン…)
けれど、彼が仕事で明日居なくなるのなら、私がマカロンを渡すタイミングがなくなる。
夜に渡すのも何だか違う気がするし、だからと言ってトユンさんの仕事場まで押し掛けることも出来ない。
なら、今渡すのが1番ではないか。
と、一瞬で一番良い結論を導き出した私は。