約束~悲しみの先にある景色~
「…こういう部屋も、こういう雰囲気も好きだよ、僕」
それなのに、まだ誰にともなく話し続けているから。
「ありがとうございます。…あの、ヒョン、瀬奈ちゃんと何かありましたか?さっきから、様子が…」
同じ事しか言わないヒョンがさすがに心配になった俺が、横を見ようとすると。
「…駄目、こっち向いちゃ駄目」
掠れた声でヒョンはそう言い、俺の顔を両手で固定してしまった。
そのせいで、俺は前しか見れない。
「えっ……」
困惑した俺は、何も出来ずに目の前の無機質な白い壁を見つめた。
「…駄目だよトユン君、ヒョンの弱い所を自分から見ようとしちゃ」
「ヒョン……?」
ヒョンのこんな悲しそうな声を聞いたのは、いつぶりだろう。
「トユン、そのまま前向いて聞いててくれる?」
俺は、恐る恐る頷いた。
続いて隣から、何かを言いたそうに息を吐く音が聞こえた。
少し間が空いて。
「………僕がいじめられてたのは、知ってるよね?」
彼の震える声に、俺はまた微かに頷いた。
「何かさ、瀬奈ちゃんの話聞いてたら……、凄い、自分と重なる部分があって……。はぁあ、嫌な事全部思い出しちゃったじゃん、もう」
「あっ、」
右隣から鼻をすする音が聞こえてきて、俺は思わず振り返りかけて。
それなのに、まだ誰にともなく話し続けているから。
「ありがとうございます。…あの、ヒョン、瀬奈ちゃんと何かありましたか?さっきから、様子が…」
同じ事しか言わないヒョンがさすがに心配になった俺が、横を見ようとすると。
「…駄目、こっち向いちゃ駄目」
掠れた声でヒョンはそう言い、俺の顔を両手で固定してしまった。
そのせいで、俺は前しか見れない。
「えっ……」
困惑した俺は、何も出来ずに目の前の無機質な白い壁を見つめた。
「…駄目だよトユン君、ヒョンの弱い所を自分から見ようとしちゃ」
「ヒョン……?」
ヒョンのこんな悲しそうな声を聞いたのは、いつぶりだろう。
「トユン、そのまま前向いて聞いててくれる?」
俺は、恐る恐る頷いた。
続いて隣から、何かを言いたそうに息を吐く音が聞こえた。
少し間が空いて。
「………僕がいじめられてたのは、知ってるよね?」
彼の震える声に、俺はまた微かに頷いた。
「何かさ、瀬奈ちゃんの話聞いてたら……、凄い、自分と重なる部分があって……。はぁあ、嫌な事全部思い出しちゃったじゃん、もう」
「あっ、」
右隣から鼻をすする音が聞こえてきて、俺は思わず振り返りかけて。