約束~悲しみの先にある景色~
「あートユン、お願いだから前を向いてて。君のヒョンは、年下に泣いてる所を見せたくないんだから」
いつもヒョンはそうだった。
俺はヒョンよりたった1つ下だから別に年下だなんて思わなくてもいいはずなのに、ヒョンとしての強い背中を見せないといけないという使命にがんじ絡めになっている彼は、自分の弱い姿を自分から年下には滅多に見せようとしない。
まあ、意図せずに俺らが見てしまう事もあるのだけれど。
けれど今回の件に関しては、ヒョンにとって悪い事をしたのは俺だ。
「…ごめんなさい」
俺は、隣のヒョンを感じながら目線を下げた。
「ん?いや別に、謝る事じゃ」
「違います」
素っ頓狂な彼の声に、俺はついきっぱりと否定してしまう。
「?」
「違います。…その、ヒョンの過去とか考えずに妹と会わせちゃって…。彼女にも、もうちょっと言っておくべきでした」
今の瀬奈ちゃんと同じく睡眠不足を経験した事のあるヒョンなら、良い意味で義理の妹と話が合ってくれると思っていたけれど、まさかこんな結果になるだなんて。
この間の瀬奈ちゃんのうなされ方からも何となくヒョンと似たような点があった為、俺はヒョンには何も知らせずに自分の家に招き、瀬奈ちゃんと会って少しした後に本来の目的を彼に伝えた。
いつもヒョンはそうだった。
俺はヒョンよりたった1つ下だから別に年下だなんて思わなくてもいいはずなのに、ヒョンとしての強い背中を見せないといけないという使命にがんじ絡めになっている彼は、自分の弱い姿を自分から年下には滅多に見せようとしない。
まあ、意図せずに俺らが見てしまう事もあるのだけれど。
けれど今回の件に関しては、ヒョンにとって悪い事をしたのは俺だ。
「…ごめんなさい」
俺は、隣のヒョンを感じながら目線を下げた。
「ん?いや別に、謝る事じゃ」
「違います」
素っ頓狂な彼の声に、俺はついきっぱりと否定してしまう。
「?」
「違います。…その、ヒョンの過去とか考えずに妹と会わせちゃって…。彼女にも、もうちょっと言っておくべきでした」
今の瀬奈ちゃんと同じく睡眠不足を経験した事のあるヒョンなら、良い意味で義理の妹と話が合ってくれると思っていたけれど、まさかこんな結果になるだなんて。
この間の瀬奈ちゃんのうなされ方からも何となくヒョンと似たような点があった為、俺はヒョンには何も知らせずに自分の家に招き、瀬奈ちゃんと会って少しした後に本来の目的を彼に伝えた。