約束~悲しみの先にある景色~
全ては、瀬奈ちゃんの抱えている何か重大な苦しみというか不安というか、寝れない原因を作ったそういった何かを解消してあげたくて。
実の妹に嫌われて、とっくの昔に皆からの信用を失われている俺にはそんな大役は務められないから一方的にヒョンに頼んだけれど、俺はヒョンの気持ちに寄り添う事を忘れていた。
「え、ううん、違うよ?…あのね、ほら、僕が思い出さなければ良かっただけだから…」
そう言いながらも、彼の声はどんどん弱々しくなっていって。
「はぁ……トユンごめんね、ヒョン格好悪いね。…参ったな、これじゃあヒョン失格だ」
俺の顔を固定していた左手が離され、ヒョンが涙に濡れた自分の目を擦っているのが感じ取れる。
「ヒョンが格好悪いわけないじゃないですか。ヒョン失格とかそんなの……ハルヒョンの方が有り得ますよ」
過去の嫌な記憶を本当に思い出してしまったらしいヒョンは、声を抑えてしゃくりあげながら微かに声を上げて笑った。
「はは、……そんな事言ったら春馬に殺されるよ。春馬は本当に本当に本当に口が悪いからさ」
この言葉を聞いたら、きっとあのヒョンは、
「ヒョン失格とか何だよ失せろよ、てか俺お前のヒョンとやらになった覚えがないんだけど」
とか何とか、冷たい目を俺に向けながら言いそうだ。
「っ、はい」
俺も、ふっと笑みを零した。
実の妹に嫌われて、とっくの昔に皆からの信用を失われている俺にはそんな大役は務められないから一方的にヒョンに頼んだけれど、俺はヒョンの気持ちに寄り添う事を忘れていた。
「え、ううん、違うよ?…あのね、ほら、僕が思い出さなければ良かっただけだから…」
そう言いながらも、彼の声はどんどん弱々しくなっていって。
「はぁ……トユンごめんね、ヒョン格好悪いね。…参ったな、これじゃあヒョン失格だ」
俺の顔を固定していた左手が離され、ヒョンが涙に濡れた自分の目を擦っているのが感じ取れる。
「ヒョンが格好悪いわけないじゃないですか。ヒョン失格とかそんなの……ハルヒョンの方が有り得ますよ」
過去の嫌な記憶を本当に思い出してしまったらしいヒョンは、声を抑えてしゃくりあげながら微かに声を上げて笑った。
「はは、……そんな事言ったら春馬に殺されるよ。春馬は本当に本当に本当に口が悪いからさ」
この言葉を聞いたら、きっとあのヒョンは、
「ヒョン失格とか何だよ失せろよ、てか俺お前のヒョンとやらになった覚えがないんだけど」
とか何とか、冷たい目を俺に向けながら言いそうだ。
「っ、はい」
俺も、ふっと笑みを零した。