迷子のシンデレラ
「……男、簡単に部屋へ上げる時点で間違ってるんだけどなぁ。
だから僕みたいな奴につけこまれるんだろ」
本音がこぼれて小さなローテーブルに突っ伏した。
つけこまれているから自分と食事に行くのか。
もしかしてシャーロットもただ自分につけこまれて体を許しただけなのか……。
シャーロットと智美が重なって見えるせいで様々な思いが交錯して嫌になる。
そして自分の浅はかさを盛大に呪った。
彼女の部屋は彼女のにおいでいっぱいで、下着どうこう以前の問題だった。
「はぁ……普通でいられるのかな」
ため息をついて目を閉じた。