愛しい君を殺したのは誰?
挨拶を返しながら、その人は僕を見た。

『え!隼人君?』

とても驚いた顔をしている。

でも、覚えててくれたんだ。

『久しぶりです、お元気ですか?』

『びっくりしたわ、隼人君こそ元気やった?』

『はい、元気です。山下さん、全然変わらないですね』

『いや~、そんなん言うてくれて嬉しいわ。私はもう50過ぎたし、おばちゃんやから』

いや、でも、本当にあまり変わってない、今でも綺麗で優しい山下さんのままだ。

『そんなこと、どうでもええわ、一体どうしたん?』

『…すみません、突然なんですが、奏のことを聞きたくて』

『奏ちゃんのこと?』

山下さんから笑顔が消えた。





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