胎動
☆☆☆
翌日、あたしは1日だけのアルバイトを入れていた。
オープン前のお店の陳列をする係りだ。
「良い子にしててね」
ソレに向けて声をかけ、自室を出ようとすると、ソレがあたしの体にしがみ付いて来た。
「ごめんね。今日は仕事があるの」
そう言ってもソレはあたしから離れようとしない。
いくら他人には見えないと言っても今日はアルバイトの日だ。
連れて行くわけにはいかない。
そう思うのに、大きな目でこちらを見つめられるとキツク言い聞かせることもできなかった。
「お母さんがアルバイトをしている間、大人しくできる?」
そう聞くと、ソレは頷いた。
翌日、あたしは1日だけのアルバイトを入れていた。
オープン前のお店の陳列をする係りだ。
「良い子にしててね」
ソレに向けて声をかけ、自室を出ようとすると、ソレがあたしの体にしがみ付いて来た。
「ごめんね。今日は仕事があるの」
そう言ってもソレはあたしから離れようとしない。
いくら他人には見えないと言っても今日はアルバイトの日だ。
連れて行くわけにはいかない。
そう思うのに、大きな目でこちらを見つめられるとキツク言い聞かせることもできなかった。
「お母さんがアルバイトをしている間、大人しくできる?」
そう聞くと、ソレは頷いた。