殺戮合宿〜モンスター〜
俊和はまだ祐里を揺さぶり起こそうと必死だ。


「また化け物だ!!」


浅野先生の声が聞こえてきて、あたしたちはハッと視線を向けた。


森の中から数体の化け物が出てくるのが見えた。


ここにいるのは危険だ。


戦わないといけないけれど、逃げる必要もある。


「俊和!」


あたしは俊和に声をかけた。


俊和は動かない祐里を抱きかかえ、肩を震わせている。


途端に、顔を空へ向けて雄たけびを上げた。


「あああああああああ!!」


俊和の声は森の中に響き渡り、地響きのように空気を震わせた。


「なんで……!! なんでだよ!! 俺、お前のこと全然好きじゃなくて、気持ちにも答えられなくて……!! なのになんで……おれのこと庇って死ぬんだよ!!」


それはやるせない叫びだった。
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