殺戮合宿〜モンスター〜
祐里の気持ちにちゃんと答えることができなかった。


好きになれなかった。


それでも、祐里は命がけで俊和を守るほど、俊和のことが好きだったんだ。


「ちゃんと、愛せばよかった」


俊和がポツリと呟く。


その次の瞬間だった。


俊和はバッドを握りしめて力強く立ち上がったのだ。


涙に濡れた目であたしを見つめ「お前のことは、ちゃんと守るから」と、言った。


「俊和!?」


止める暇はなかった。


俊和は襲ってくる3体の化け物へ向かって駆け出したのだ。


「あの、バカ!」


浅野先生が短くそう言い、バッドを握りしめて俊和の後に続いた。
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