もののけ会社と甘いキス。
「しかし、やはり問題ではないですか?
いくら何でも司は、大学生で
もういい大人になってきています。
男女で住まわすのは、さすがに
いかがなものかと?」
ナイス、涼お兄ちゃん。
「あら、別にいいじゃない。
司君と響は、少しの間だけ一緒に住んでいたし
昔は、一緒にお風呂や寝ていた仲なんだし。
それにイトコ同士なら例え恋愛感情が芽生えても
別に問題ないでしょ?」
さらりと凄いことを言うお母さん。
それこそ、大問題じゃない!!
一緒にお風呂とか、それって
小さい頃の話じゃない。
昔……確かに私達家族は、
月ノ宮神社の離れ家に住んでいたけど
すると何か思い出しそうで
霧がかかったように思い出せないでいた。
あれ……?
「本当は、涼君でも良かったんだけど
涼君は、本家の跡継ぎだから家から
離れられないでしょ?」
「当然です!」
「だから司君なら大丈夫かと思って。
丁度大学からも近いし、一人暮らしをしたいって
早苗さん(司、涼の母親)から聞いていたし」