もののけ会社と甘いキス。
はぁっ!?
ちょっと待って。お母さん。
「だからって一緒に住まわすことないじゃない。
司だって嫌だよね?」
慌てて司にも確認する。
「いや……俺は、別にいいけど……」
ちょっと、何で否定しないのよ!?
いいの?それで……。
いつもなら真っ先に嫌がりそうなのに。
「ほら、司君も承諾しているのだし
響も納得しなさい。
お母さんは、響が妖怪に深く関わらなければ
それでいいのよ。
司君なら安心して任せられるわ」
ニコニコしながらそう言ってきた。
そんな……!?
何だか、とんでもないことになってしまった。
否定をしたのだが
それなら実家に戻れと言われて
仕方がなく私もその話を承諾するしかなかった。
その夜。
実家で夕食を食べて私は、涼お兄ちゃんの車で
マンションまで送ってもらった。