もののけ会社と甘いキス。
「じゃあ、涼お兄ちゃん、司。
今日は、ありがとう」
「あぁ、しっかり戸締まりして寝ろよ?」
「また、何か困ったことがあったら
すぐに電話しろ。駆け付けるから」
涼お兄ちゃんは、ポンポンと頭を撫でると
そのまま車を走らせて行ってしまった。
涼お兄ちゃんは、相変わらず
私を子供扱いする。
いや、それよりも司のことだ!
明日にでも
私のところに住む気らしい。
一体、何を考えているのかしら?
いくらイトコ同士でも
男女には、変わらないのに……。
それを一緒に住むなんて信じられない。
私を女として意識していないからかしら?
それにしてもデリカシーのない……。