もののけ会社と甘いキス。
ブツブツと呟いていると美音が心配そうに
「響……本当にごめん。
私が、もっとしっかりと響を守っていたら
こんなややこしいことにならなかったのに……」
凄く沈んだ顔をしていた。
よっぽど守れなかったことが
悔しいのだろう。
「美音……あなたのせいではないわ。
だから気にしないで」
これは、私自身のせいだ。
「でも、忘れないで。
私は、どんなことがあっても響を守るから」
そう言うと美音の身体は、蝶になった。
ひらひらと夜空に向かって
飛んでいく。
自分の持ち場に行ったのだろうか。
私は、夜空を見ながら考え込む。
これから、どうしようか。