もののけ会社と甘いキス。
まさか、社長が私の部屋に居るとは、
思わなかったから驚いた。
「何だ俺が来たら迷惑か?
変な別れ方をしたから気になって来てみたんだ」
「それは……」
社長の言葉に胸がズキッと痛んだ。
言えない……。
カラス天狗に襲われそうになり
美音が怪我したこと。
他にも言えないことがたくさん出来た。
戸惑う私に社長は、近付いてくる。
心臓がドキッと高鳴った。
「あの……」
「話は聞いている。お前ら……カラス天狗に
襲われそうになったんだってな?」
ビクッ!!
その言葉に肩を震わせた。
「……はい。」