もののけ会社と甘いキス。

まさか、社長が私の部屋に居るとは、
思わなかったから驚いた。

「何だ俺が来たら迷惑か?

変な別れ方をしたから気になって来てみたんだ」

「それは……」

社長の言葉に胸がズキッと痛んだ。

言えない……。

カラス天狗に襲われそうになり

美音が怪我したこと。

他にも言えないことがたくさん出来た。

戸惑う私に社長は、近付いてくる。

心臓がドキッと高鳴った。

「あの……」

「話は聞いている。お前ら……カラス天狗に
襲われそうになったんだってな?」

ビクッ!!

その言葉に肩を震わせた。

「……はい。」

< 192 / 351 >

この作品をシェア

pagetop