もののけ会社と甘いキス。

すると社長は、私に触れようとしてきた。

ドキドキしてくる。

「悪かったな。アイツらのせいで
式神が怪我をしたらしいな」

社長の言葉にハッとした。

そうだ。私の勝手な行動のせいで
美音や周りに迷惑が……。

kissをされそうになるが
私は、慌ててそれを拒んだ。

「や、やめて下さい!!」

「何だ?俺を本気に
させるのではなかったのか?」

確かにそう言った。
今でも社長が本気になってくれたらと思う。

好きなのに……。

でも……。

傷ついた美音の顔が浮かんだ。
あんな姿にさせたのは……私が原因だ。

胸がギュッと苦しくなった。

「もう諦めました。どのみち
私と社長は、住む世界が違うのです。
私は、人間の男性を好きになります。だから
もう付きまとわないで下さい」

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