もののけ会社と甘いキス。

闇野さん達は、私を連れて慌てて洋館の窓から
見ると何千人の妖怪達の中心に社長と会長、
雪江さんの姿があった。

それだけではない。
社長と一緒に母と司と涼お兄ちゃん、
美音の姿もあった。

美音が無事に皆に知らせてくれたんだわ!?

「まさか、月ノ宮一族が九尾一族と
手を組むとは……!?」

「どうしますの?お兄様……」

「……仕方がない。
彼女を人質として先手を打つ」

しばらくすると闇野さんは、無理やり私を連れて
バルコニーに行き姿を現した。

「随分と仲良くなったもんだね?
月ノ宮一族と……」

「闇野。響を返せ!!」

闇野さんに怒りをあらわにする社長。

「それは、無理な話だね。
彼女は、俺の大切な人質だ。それに
俺の子を産んでもらうっていう大切な役目がある」

闇野さんは、ニヤリと笑った。

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