かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「……夢のようでした。大好きだった颯志くんが、私にプロポーズをしてくれるなんて」

「それだけか?」

見透かすような瞳に、ドキリとする。

ただ、幸せだった……? ううん、それだけじゃなかった。

心の内は、もっと複雑で、ぐるぐるごちゃごちゃ入り乱れてて、不安の方が強かったはず。

「……信じられませんでした。どうして今さら私なんだろうって。だから、お父さまのための結婚だと聞いて、やっと納得できました。颯志くんは、私のことなんて、愛してないんだろうって……」

瞳に涙が滲みそうになる。今だって、胸の一番奥に巣食っている不安は、全然小さくなっていない。

私は颯志くんの一番になれたの? そんな自問自答をせわしなく繰り返している。

「颯志くんは私のことを特別だって言ってくれたけれど、愛しているとはひと言も言ってくれませんでした。まるで、私との結婚を、無理やり自分に言い聞かせているようで……」
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